古来、豊かな自然に恵まれ、森林を源とする「清流」が県内をあまねく流れる岐阜県。里や街を潤すこの「清流」は、東濃の陶磁器、飛驒の木工芸、美濃和紙、関の刃物など匠の技を磨き、千有余年の歴史を誇る鵜飼などの伝統文化を育むとともに、新たな創造の源となっています。
2017年4月、岐阜県では、想像力溢れる新たな才能の発掘と育成を目的に、1 回目となる企画公募展「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017」を開催したところ、海外を含め790件もの応募がありました。また、2020年6月には2回目となる「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE2020」を開催し、710件もの応募がありました。過去2回の入選者の方々は、この「AAIC」をきっかけに、新たな一歩を踏み出されています。
「AAIC2020」から3年、2023年4月、本県では再び4.8m(幅)×4.8m(奥行)×3.6m(高さ)のキューブを無限の小宇宙に見立て自由な表現の場とする「AAIC2023」を開催します。今回のテーマは「リアル」のゆくえ。世代、ジャンルは問いません。作家、鑑賞者とも今日の息吹を感じることができるトリエンナーレを目指します。
全国、全世界の作家から多数ご応募いただき、この地から生まれた小さな一滴が、やがて大河となり海へと注ぐように、全国そして世界へ発信し、「清流の国ぎふ」の新たな魅力と活力の創造につなげてまいります。